VOCALOIDと消費とサルベージとか。

ニコ動におけるコンテンツ消費速度の速さについての記事があったものですから
自分も何か書いてみるかなーってことで書いてみます。


元々ニコニコ動画におけるコンテンツの消費スピードはVOCALOIDに限らず速いです。
動画単体だと2〜3週間。
特定の共通キャラクターを使った2次創作的なカテゴリだと1〜3ヶ月程度です。
特に2008年7月以前はこれが顕著でした。


消費スピードに耐え切れずあるキャラクタージャンルが廃れるということは多々ありますね。
ほとんどの場合


1.きっかけとなる動画(出来事)の出現

2.それらを題材にした多様性のある動画の大量投稿

3.ヒット動画の出現

4.内容の偏り、多様性の減少


といった形になっていくと思います。
多様性を失い、特定方向に特化すると途端にパワーを失ってしまうんですよね。
消費のスピードを多様性のある数で補ってるのが初期からのニコニコ動画の流れという気がします。
過去の例からその期間は大体3ヶ月程度でしょう。


VOCALOIDも歌唱による一次創作ツールという面を持っていなければ3ヶ月程度で廃れていたと思います。


で、この数が多すぎるが故に新作が多すぎて追いつけない、過去を振り返れないってのが
問題点であるってのはなんというか面白い。
飽きないためには新しいものを出し続けないといけないというのは難儀なものです。


個人的にはね、これを解決するためには集合知というか情報の集約化しかないと思うのですよ。
数には数で対抗しないと多分太刀打ちできない。


大事になってくるのは情報のアウトプット化。
開いた動画の曲がいいと思ったらなんでもいいのでアクションを起こしてアウトプットする。
で、それらの情報を集約して収集するシステムがあればいいと思うんですよね。
そうすれば後からその情報をきっかけにして探すことが可能です。
既存のもので代表的なものは初音ミクwiki,はてなブックマーク辺りですね。


聞き手側のCGMとでも言いましょうか。
聞きました、消費しました、その後にもう1アクション欲しいですよね。
次に繋げるという点でも。


心の中で幾らいいと思っても何もやらなきゃニコニコの海に沈んでいってしまう。
下手したら手がかりがなくて二度とサルベージ不可能とかね。
自分の気に入った曲を他の人にも知って欲しいと思ってるいる人ほどこれは重要かなと思います。


はてなブックマークの方で意図的に積極的に動かれてるように見える方は何人かいらっしゃいます。
初音ミクwikiの方はかなりの人が編集をされているようです。
ただ、傾向としては特定の人物だったり曲が何度も編集されることが多いかな。
まー、偏りってのは自分が運営してるサイトでも言えることなんですけどね。



以下、グダグダな話。


後から未知の物を探せるようになるためにはキーワード検索以外の検索ができる必要があるんですよ。
鼻歌検索なんてできない以上は具体的にはタグ検索が出来る必要があるんですけど。


タグ検索が最も充実してるのはどこかというとそれはニコニコ動画
ただ、問題なのはタグが消せるという点。
露出機会の少ない動画の場合、荒らしによってタグが消されると致命傷になります。


初音ミクwikiは編集者の数は多く歌詞も載っているのですが、タグが貧弱なのでメインがキーワード検索になります。
だからどうしても検索者が一度聞いたことある曲を調べるという方向になりがち。


はてなブックマークは人気曲以外も細かくブックマークされてるんですけど、検索しにくいというのがきつい。


ブログはレビューも細かくブログ主の愛着も見れるのですが、ネットの各所に点在してるのでRSSでも使わないと一まとめにして読むというのが不可能。


ニコニコ動画やらpixivの登場で、各動画・曲・絵が一箇所に集約されることで人が訪れ、各コンテンツの露出機会の増加ということに繋がりました。
だから、各地に点在しているVOCALOID曲の情報・感想も一箇所に集約できないかなーと思うわけなのです。


個人的にそういうのを作れればいいなと思ってるんですけど力不足な所もあったりでその域まで達してません。
う〜ん、なんとかしたい。


でないと、大部分の曲について言及するってのは不可能です。
パワーバランス的に有名曲に偏りますからね。


某所の人力検索すげーなーと思ってます。