ヒットしたVOCALOIDオリジナル曲の歌詞傾向。その2。

前回書いた記事の続きになります。


ヒットしたVOCALOIDオリジナル曲の歌詞傾向
http://d.hatena.ne.jp/xaby_bokasachi/20090706/1246883462


前回は週刊VOCALOIDランキング全体の歌詞傾向について書きましたが
今回はTOP10の歌詞傾向とTOP30に入ったことのある初音ミク単独メインボーカル曲の歌詞傾向についてデータを集めてみました。


まずはTOP10の方からです。

☆が付いているものはTOP30で一番割合の多かった歌詞テーマ。
青い項目はTOP30よりも5%以上割合が増えている歌詞テーマ。
赤い項目はTOP30よりも5%以上割合が減っている歌詞テーマです。


TOP10にランクインするという曲というのは週を跨ってランクインすることも多く
人が人を呼ぶ傾向にある曲が多いと思われます。


初期はボーカロイド、後期は恋愛と大体の傾向はTOP30と変わりません。
注目しておきたいのは新ボーカロイド発売時にはボーカロイドをテーマとした曲が
大ヒットを起こしやすいということでしょうか。
聞き手側の要求が分かるような傾向でもあります。


恋愛テーマの歌詞が青くなっているということは、全体に比べてその歌詞の曲が上位に偏っているということです。
ということは、まだまだ需要があるよってことでしょうね。


それで、次に初音ミク単独での歌詞傾向になります。

☆が付いているものはTOP30で一番割合の多かった歌詞テーマ。
青い項目はTOP30よりも5%以上割合が増えている歌詞テーマ。
緑の項目はTOP30の上位5つには入っていなかった歌詞テーマです。


2008年6月〜9月を除くと初音ミク単独オリジナル曲で一番人気のある歌詞の傾向と
TOP30の歌詞は同じになっています。
この2008年6月〜9月には他のボーカロイドが台頭してきたということが言えますね。


2008年12月以降はボーカロイドをテーマとした歌詞のものがランクインすることもなくなっています。
このデータは初音ミク単独のものなので初音ミクをテーマとした曲がヒット曲にはならなくなってきたと言えるでしょう。


全体的に言えるのですがヒットする歌詞のテーマが
「恋愛」「夢・希望・未来」「不安・嘆き」といった内容になってきている傾向があります。
普遍的な内容といったところでしょうか。
ロックというかバンドサウンド系の曲がヒットするようになったのも関連してるようです。


極端な話、この表に載ってないような歌詞テーマの曲を聞きたい場合は
ランキングはあまり当てにならないということが言えると思います。
逆にこういった歌詞内容の曲が聞きたいのであればランキングは有用ですよということです。


ランキングとの付き合い方みたいな話でもありますね。