ニコニコ動画における各種曲要素についての考察。

VOCALOID SNSで書いた考察2つ目。

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今回は以下の要素についてちょっと考察したいと思います。

・オリジナル曲、アレンジ曲、カバー曲

さて、昨日の考察では、動画(曲)の内容に関わらず
Webページとしてみた場合ということで話をしていきました。
今日は、動画(曲)の中身について考察していきたいと思います。

現在、ニコニコ動画に投稿されている曲は多岐に渡ります。
ジャンルもそうですが、オリジナル、カバー、アレンジ、替え歌とバージョンも様々です。
これらのバージョンとニコニコ動画での認知度(人気)について自分なりの考察をまとめたいと思います。

オリジナル曲とカバー・アレンジ曲の最も大きな違いは、投稿時における曲そのものの認知度だと考えます。
オリジナル曲は認知度0、即ちまったく新しいもの。
カバー・アレンジ曲は大なり小なりの認知度をすでに持っているもの。

両者の違いは、新しいものに対する期待と既存のものに対する親しみだと考えました。
ニコニコ動画に曲が投稿される度に、聞き手はこの「期待」と「親しみ」の2要素もって何かしら曲を聞いているのではないのでしょうか。

VOCALOID曲をメインで聞いている人は「期待」を
ニコニコ動画でたまにVOCALOID曲をクリックする人は「親しみ」を
それぞれ重視しているのではないのでしょうか。

ちょっと強引ですが、例えばです。

にゃっぽん等に登録しているようなVOCALOIDに興味がある人は
投稿されたばかりのVOCALOIDオリジナル曲を聞く場合、ある一定の期待をして動画をクリックしてないでしょうか?
普通、まったく知らないものに対して親しみという感情は沸きません。
その動画(曲)をクリックさせる動機は曲に対する期待と考えられます。
作者が〜Pだからって場合は「親しみ」が入ってますよね。

VOCALOIDに興味がない人(期待0)となると親しみもありませんから、オリジナル曲をクリックしてくれません。
しかし、興味がなくともクリックしてくれる場合があります。
それが親しみがある場合です。
これに該当するのが、カバー・アレンジ曲ですね。

カバー・アレンジ曲の強みというのは、曲そのものに最初から認知度があること。
知っている人からすれば親しみという要素をもって曲をクリックしてくれるということです。

過去の週刊ランキング等で注目を集めたカバー・アレンジ曲は

ニコニコ動画有名曲(アニソン・組曲系)
・メガヒットソング

といったものとなっています。
曲名を見てもらうとわかると思ういますが、ニコニコ動画内で曲そのものがマイナーなものはほとんどありません。
ニコニコ動画で有名、もしくは世間一般で有名。
このどちらかの要素が重要となっているようです。

完結に書くとこんなかんじです。

ボーカロイド視聴者

自分が知っている人の場合:「期待」+「親しみ(作曲者に対する)」
知らない人の場合:「期待」

ボーカロイドを見ない普通の視聴者

曲を知っている場合:「親しみ(曲に対する)」
曲を知らない場合:「期待」も「親しみ」もなし

まー、これは歌ってみたにも応用できることかもしれませんね。
VOCALOID曲の新規視聴者を開拓するためには、何よりも「期待(興味)」をもたせることが重要なのかもしれません。
これは一般的に曲紹介をする上で当たり前のことかもしれませんが・・・。


さて、オリジナル曲とカバー・アレンジ曲についてちょっと書きましたが
現状のニコニコ動画ではカバー・アレンジがちょっと目についきにくい状況にあります。

いろいろ要素はあると思いますが、自分が思いつくのは以下2点です。

1.オリジナル曲の増加
2.視聴者の住み分け

カバー・アレンジ曲はボーカロイド曲の新規視聴者を獲得するために重要な役割を果たしていますが、オリジナル曲の増加とボーカロイド曲視聴者の増加に伴い、有限のニコニコ動画での紹介枠に入りにくくなってます。
また、この8ヶ月でボーカロイドを聞く人と聞かない人の住み分けも進みました。
極端な話、親しみのある曲でもボーカロイドだから聞かないという人が増えたということです。
一方、ボーカロイド曲を聞く人は増え続けるオリジナル曲を追うので手一杯でカバー・アレンジまで手が回らないという状況にもなっています。

yahooからの新規参入時に状況がまた変化するかもしれませんが、現状はこのような状況だと思います。

上記は、聞く側の行動を主に書いていますが、曲を作る側(製作者側)からすれば、オリジナル曲だけがすべてではないでしょう。
カバー・アレンジから多くのことを学んでいる方も多いと思います。
特にDTM歴が浅い方は練習等も兼ねて重視されているのではないでしょうか。

製作者、視聴者、ボカロを聞く人、聞かない人。
いろんな立場の人の人口バランスが変化して今日の状況があるのだと思います。
また、そのバランスは今後も変化していくでしょうから、何がどういいというのはまた変わっていくのでしょうね。


さて、もうちょっと書こうと思ったんですが、疲れたのでここまで。
ちょっと今回は主観的な仮説で考察してます。
ですから、ちょっとお役に立てないかもしれませんねw